旧車の自動車税は高い?13年超の重課を解説

投稿日 2026-07-03

旧車の自動車税はなぜ高くなるのか。13年超で約15%重課される種別割、13年・18年超で上がる重量税の金額表、ディーゼルが11年超になる理由、4ナンバー貨物との比較、支払い時期や節税の考え方まで詳しく解説します。

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旧車の自動車税は高い?13年超の重課を解説

旧車の自動車税は高い?13年超・18年超の重課を徹底解説

旧車の購入を検討すると必ず出てくるのが「古いクルマは税金が高い」という話です。

これは事実ですが、実際の増額幅は年間で数千円〜1万円台であることが多く、想像されているほど極端ではありません。この記事では、旧車にかかる税金の仕組みを「いつ・いくら・なぜ」上がるのかまで具体的な金額で整理します。

旧車にかかる税金は2種類

税金いつ払う何で決まる重課の境目
自動車税種別割毎年5月排気量ガソリン13年超/ディーゼル11年超
自動車重量税車検ごと車両重量13年超・18年超の2段階

ポイントは、種別割は排気量、重量税は重さで決まるという点です。同じ年式でも、排気量の小さいクルマ・軽いクルマなら重課後でも十分安く収まります。

自動車税種別割:13年超で約15%重課

なぜ古いクルマの税金が上がるのか

これは「グリーン化特例」と呼ばれる制度によるものです。環境性能の高いクルマを減税し、古く排出ガス性能の劣るクルマを重課することで、車両の入れ替えを促す目的で設けられました。

  • ガソリン車・LPG車:初度登録から13年超で重課
  • ディーゼル車:初度登録から11年超で重課
  • 電気自動車・ハイブリッド車・天然ガス車・メタノール車:重課の対象外

ディーゼルが11年超と早い理由

ディーゼル車はNOx(窒素酸化物)やPM(粒子状物質)の排出量が課題とされてきたため、ガソリン車より2年早く重課の対象になります。あわせて、地域によっては使用そのものに規制がかかる場合があるので、NOx・PM法とは?旧車ディーゼル購入の注意点 も必ずご確認ください。

自家用乗用車の税額一覧(重課後)

排気量標準(2019年9月以前登録)13年超(重課後)差額
1.0L以下29,500円33,900円+4,400円
1.0〜1.5L34,500円39,600円+5,100円
1.5〜2.0L39,500円45,400円+5,900円
2.0〜2.5L45,000円51,700円+6,700円
2.5〜3.0L51,000円58,600円+7,600円
3.0〜3.5L58,000円66,700円+8,700円
3.5〜4.0L66,500円76,400円+9,900円
4.0〜4.5L76,500円87,900円+11,400円
4.5〜6.0L88,000円101,200円+13,200円

2019年10月1日以降に新規登録された車両は標準税額そのものが引き下げられていますが、旧車はそれ以前の登録になるため、上表の旧税率が基準になります。

実例:在庫車で見る年間の自動車税

車種排気量13年超の税額
日産ラシーン(1.5L)1,500cc39,600円
日産テラノ(2.7L)2,700cc58,600円
ランドクルーザー60(4.0L超)4,000cc級76,400円

「4.0Lクラスで年7万6千円」と聞くと高く感じますが、同クラスの新しいSUVでも6万5千円前後です。差は1万円強に収まります。

軽自動車は13年超で約20%重課

軽自動車税は、標準10,800円に対して13年超で12,900円になります。増額は年2,100円で、旧車の中でも軽は税負担が非常に軽い選択肢です。

自動車重量税:13年超・18年超の2段階

重量税は種別割と違い、2段階で上がるのが特徴です。以下は自家用乗用車・車検2年分の金額です。

車両重量標準13年超18年超
〜0.5t8,200円11,400円12,600円
〜1.0t16,400円22,800円25,200円
〜1.5t24,600円34,200円37,800円
〜2.0t32,800円45,600円50,400円
〜2.5t41,000円57,000円63,000円
〜3.0t49,200円68,400円75,600円

30年前のクルマは全部「18年超」

1990年代以前の旧車は、すべて18年超区分に該当します。1.5〜2.0tのクロカン4WDなら車検ごとに50,400円(年あたり約25,200円)です。標準より年8,800円ほど高い計算になります。

なお、18年を超えたあとはそれ以上上がりません。40年落ちでも50年落ちでも同じ税額です。「古くなるほど無限に上がる」ものではない、という点は安心材料です。

4ナンバー貨物なら税金は大幅に安くなる

税負担を抑えたいなら、貨物登録(4ナンバー)の旧車が有力な選択肢です。

項目自家用乗用(5ナンバー)自家用貨物(4ナンバー・1t以下)
自動車税排気量別(2.0Lで39,500円)8,000円(13年超で約9,200円)
重量税2年ごと1年ごと(1t以下で年6,600円、13年超8,800円目安)
車検初回3年・以降2年初回2年・以降1年

自動車税だけで年3万円前後の差が出ます。車検が毎年になる点と、乗車定員・積載スペースの条件がある点は理解しておく必要がありますが、クラウンバンやマークⅡバンのような旧車バンが人気を集めている理由の一つがこの税制です。

くわしくは 4ナンバー旧車バンの魅力|税金と維持費も解説 をご覧ください。

支払いのタイミングと注意点

自動車税は4月1日時点の所有者に課税

  • 納税通知書は5月上旬に届き、納期限は原則5月31日
  • 4月1日時点の所有者に1年分が課税されます
  • 年度途中に購入した場合、月割分を販売店経由で精算するのが一般的です

購入時期で初年度の負担が変わる

3月に購入すると、まもなく次年度の1年分が課税されます。逆に4月に購入すればその年度分は前所有者負担(または月割精算)となり、初年度の実質負担が軽くなります。数万円の話なので決定要因にはなりませんが、迷っている時期の後押しにはなります。

納税証明は車検に必要

車検時には納税の確認が必要です。現在はほとんどの地域で電子的に確認できますが、納付直後の車検では紙の納税証明書が必要になる場合があります。納付書の領収印がある部分は車検が終わるまで保管しておきましょう。

「旧車の税金は高い」を正しく理解する

年間の増額分をまとめると次のようになります。

車種タイプ種別割の増額重量税の増額(年割)合計増額
軽自動車+2,100円+約1,700円約3,800円
1.5Lクラス+5,900円+約6,600円約12,500円
2.7Lクロカン+7,600円+約8,800円約16,400円
4.0L超クロカン+9,900円+約13,200円約23,100円

つまり、旧車だから高くなる分は年間4千円〜2万3千円程度です。これは車検1回分の整備費用よりずっと小さい金額です。旧車の予算を考えるときは、税金よりも整備費と修理積立に目を向けるべきというのが実務的な結論です。

年間の総コストは 旧車の維持費はいくら?年間コスト完全ガイド で詳しく試算しています。

よくある質問(FAQ)

Q. クラシックカーの減税制度はありますか?

日本では、一定年数を超えた車両を減税する制度は導入されていません。欧州の一部にあるヒストリックカー登録のような制度は現状ありません。

Q. 一時抹消登録すれば税金は止まりますか?

はい。運輸支局で一時抹消登録(一時使用中止)を行えば、以降の自動車税は課されず、月割分の還付も受けられます。ただし公道走行はできません。長期のレストア中には有効な選択です。

Q. ディーゼルの旧車は11年超で重課ですが、それでも得ですか?

軽油はガソリンより1リットルあたり20円前後安く、燃費も良い車種が多いため、年間1万km以上走るなら燃料代の差が重課分を上回るケースが多いです。

Q. 排気量が大きい旧車は避けるべきですか?

年間走行距離が短いなら問題になりません。年5,000km程度なら、燃料代の差が縮まるため4.0Lクラスでも維持できます。

まとめ

  • 自動車税種別割はガソリン13年超・ディーゼル11年超で約15%重課
  • 自動車重量税は13年超・18年超の2段階で、18年超が上限
  • 増額分は車種により年4千円〜2万3千円程度
  • 4ナンバー貨物登録なら、そもそもの税額が大幅に安い
  • 旧車の予算は税金より整備費・修理積立が本体

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※本記事の税額は2026年7月時点の一般的な目安です。税制改正・登録時期・地域によって異なる場合がありますので、最終的な金額は運輸支局・自治体または当店までご確認ください。

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